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【フレックスタイム制導入のメリット】会社と従業員の双方にメリットがあります

フレックスタイム制と時計のイラスト

最近、わたしが勤務している会社にフレックスタイム制が導入されることが決定しました。せっかくなので、これを機になんとなくしか知らなかったフレックスタイム制について改めて調べてみたのですが、はっきり言ってメリットしかないなと思いました。会社と従業員の双方にメリットがあるいい制度だと思うので、フレックスタイム制導入のメリットを紹介したいと思います。

フレックスタイム制度とは

そもそもフレックスタイム制度とはなんでしょうか。手始めにWikipediaではどのように書かれているかを見てみましょう。

フレックスタイム制(フレックスタイムせい、英: flextime system)とは、労働者自身が日々の労働時間の長さあるいは労働時間の配置(始業及び終業の時刻)を決定することができる制度

出典:Wikipedia

普通、会社の勤務時間は8:00~17:00などの定時が決められていて、従業員はその間は必ず会社に出勤していなければいけませんが、フレックスタイム制度なら自分の勤務時間を自由に決められるんです。ただし、月間最低労働時間があり、たとえば160時間が設定されている会社なら一ヶ月のトータルでみたときに勤務時間の合計が160時間を満たしていなければいけません。

コアタイムについて

フレックスタイム制度には、ほとんどの場合コアタイムというものが定められています。コアタイムとは、必ず勤務しなければならない時間のことです。たとえば、10:00~15:00がコアタイムなら、その間は必ず勤務していなければいけないということになります。

5時間×20日=100時間の労働時間はコアタイムで確保できるので、それ以外の最低60時間の配置は自分自身の裁量で決めてOKです。

フレックスタイム制導入のメリット

会社側と従業員側の双方の視点からメリットを解説します。

会社にとってのメリット

会社にとってのメリットは、主に3つあります。ひとつは、従業員の生産性を高めること。もうひとつは、従業員の残業時間(残業代)を減らせるということにあると思います。また、従業員の責任感を高めることができるということも考えられそうです。

  • 従業員の生産性を高める
  • 残業代を削減できる
  • 従業員の責任感を高めることができる

職種にもよりますが、ホワイトカラーの仕事や製造関係の仕事でも間接部門の仕事というのは、仕事の性質上、忙しさにむらが出やすいものです。すごく忙しい日もあれば、わりと落ち着いている日もあります。

残業をする日がある一方で、8時間もいらない日が出てきたりします。そんな時に、会社に残って仕事をしていても生産性が著しく低下します。なんとなく仕事っぽいことをしておいて、定時になるのを待つことになります。フレックスタイム導入によって、本当に必要な時だけ仕事をするというように密度を上げることで生産性を高めた労働ができるようになります。これは、会社にとってもとても嬉しいことです。

このことは、結果的に残業代の削減にもつながります。通常では、一日の労働時間が8時間を超過すれば残業扱いになります。しかし、フレックスタイムの労働時間は、一日単位ではなく一ヶ月単位の清算となるので、たとえ11時間勤務した日があったとしても、5時間で退勤した日があれ一か月のトータルで労働時間を計算した際には相殺されるので、残業代は発生しません。

残業代が減るというのは従業員にとっては嬉しいことではないかも知れませんが、残業で稼いでるうちは会社がよくなりません。残業が常態化すると基本給はなかなか上がりません。労働時間ではなく、労働生産性を高めることに注力することが結果的に自らにとってプラスになって返ってくるはずです。

最後に、従業員の責任感を高められるという点です。勤務時間が決まっていない=楽できる、といように一見ネガティブに捉えられがちですが、自分自身で仕事のスケジュールをたてて管理することになるので、結果的に従業員の責任感や業務の組み立て方に対する意識が高まると思います。

従業員にとってのメリット

従業員にとっての最大のメリットは、私生活との両立がしやすいということでしょう。都会で働いている方にとっては、通勤ラッシュを回避できるというのもとても大きなメリットだと思います。

  • 私生活との両立がしやすい
  • 通勤ラッシュを回避できる

出勤時間と退勤時間を自由に決められるので、「今日はジムに行きたいから出勤時間を遅らせよう」「病院に行ってから出社しよう」「郵便を受け取ってから会社に行こう」などということができたり、「体調がすぐれないから早めに切り上げよう」などと逆もまた然りです。

定時が8:00~17:00とかだと、平日ってほとんど何もできないんですよね。銀行や市役所にも行けないし、病院に行くために半休をとらなければいけなかったりと大変。あまりにも私生活への縛りが強いです。フレックスが導入されれば、私生活との両立ができるようになって便利ですよね。現代では、育児や介護と仕事の両立をされている方も多いので、そういった視点から見ても私生活との両立がとりやすいフレックス制の導入は重要なことだと言えます。

別の視点として、通勤ラッシュが回避できるというメリットもあります。地方に住んでいる人にはあまり関係のないことかも知れませんが、都会の通勤ラッシュは半端じゃないです。一日の始まりに、会社に辿り着くまでに消耗してしまいます。これは、フレックスを導入することでずいぶんと緩和できることになります。このメリットも先に述べた生産性の向上にもつながるかも知れません。

まとめ

今回、フレックスタイム制度について改めて考えてみましたが、私的にはメリットしかないと思いました。むしろ、こっちの方が本来の働き方ではないでしょうか。厚生労働省によると、フレックスタイムを導入している企業の割合は、全体の7.8%とまだまだ少ないです。(出典:平成28年度「就労条件総合調査」)

今は、多様な働き方が国策として政府に後押しされている時代でもありますので、導入の障壁は低いと思います。これまでの当たり前を見直す機会としてフレックスタイム制の導入を考えてみてはいかがでしょうか。会社にとっても従業員にとってもメリットのあるフレックスタイム制度で、効率的な働き方を実現できたら素晴らしいですね。

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