ハロー!ナカジマン(nakajimanblog)です!
今日は、TOEICの問題構成と時間配分のコツについてお話したいと思います。
みなさんは、TOEICで時間内に問題を解き終えることができずに最後の何問かを「色塗り」した経験はありませんか?
実は、TOEICは850点程度のスコアが取れる人でないと時間内に全問を解き終えることができないように設計されていて、満点を取る人でも10分以上残せる人はほとんどいません。
そう、「TOEICは時間との勝負」なのです。
あなたの点数が伸び悩んでいる原因も、もしかしたら時間配分のミスが原因かもしれません。
でも逆に言うと、自分の実力に合った時間配分を知っておくだけでも簡単にスコアをあげることが出来るテストでもあるんです!
これまで時間配分について考えていなかったという人は、是非この記事を参考にして点数アップを狙ってみて下さいね!
Contents
TOEICのテスト形式と問題構成
セクション | パート | 内容 | 設問数 |
リスニングセクション (45分間・100問) |
Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
Part2 | 応答問題 | 25問 | |
Part3 | 会話問題 | 39問 | |
Part4 | 説明文問題 | 30問 | |
リーディングセクション (75分間・100問) |
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | |
Part7 | 長文読解問題 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 |
TOEICは、リスニングセクションとリーディングセクションの全7パート200問で構成されています。
この記事では、時間配分の準備が必要なリーディングパートに絞ってお話しますので、リスニングパートの解説についてはまた別の記事を作成した時にご紹介させてもらおうと思います。
※本題に入る前にいくつか注意点があるのでご紹介します。
心構え①:シャーペンではなく必ず鉛筆を使う
TOEICは、回答欄を塗りつぶすマークシート方式の試験です。
シャーペンよりも鉛筆の方がマークシートを塗りつぶす時間が断然早くて楽なので、必ず鉛筆を使うようにしましょう!
時間との勝負であるTOEICでは、特に高得点を狙う方にとってはこれは必須のポイントです。
個人的には、Bの鉛筆を3本準備しておくのがオススメです。
鉛筆の先を丸めておくことも忘れないように!
心構え②:時間管理はアナログ腕時計がベスト
「そもそも腕時計いる?会場の時計みればいいじゃん。」という質問への答えは、「絶対にいる」です。
試験会場に時計があると思われるかもしれませんが、TOEICの試験会場には時計がありません!(ある場合もありますが、ないことも多いです)
もしもあったとしても、広い会場だった場合、自分の席の場所次第では見えないので、時間管理は自分でするものと思ってください。
だから、時計を忘れるということだけは絶対にないように注意しましょう。
その上で、時間管理にアナログの腕時計をオススメする理由は、デジタル時計には以下の欠点があるからです。
欠点①:万が一音が鳴ってしまった場合、退場させられる恐れがある
欠点②:残り時間がひと目でわかりにくい
腕から外して机の上に置いておくと一瞬でチラチラ見れるのでオススメです。
・先を丸めたBの鉛筆を3本準備しておく(シャーペンはNG)
・時間管理はアナログ腕時計がベスト(会場に時計はないので注意)
TOEICリーディングセクションの時間配分
それでは本題に入ります!
リーディングセクションは、以下の3つのパートで構成されています。
・Part5:短文穴埋め問題(30問)
・Part6:長文穴埋め問題(16問)
・Part7:長文読解問題(一つの文書:29問、複数の文書:25問)
全100問を解くのに与えられた時間は75分(1時間15分)です。
全問を解くために各パートに割ける最適な時間配分は以下の通りです。
Part5 | 30問 | 10分 |
Part6 | 16問 | 10分 |
Part7 | 54問 | 55分 |
合計 | 100問 | 75分 |
Part5とPart6を一気に解いて、最も厄介で設問数も多いPart7に時間を温存するという戦略です。
Part5とPart6にこれ以上時間をかけていては、Part7を解き切ることはほぼ不可能です。
※繰り返しになりますが、850点以上の実力がないと全問を解くことは難しいです。
そのことを前提として、スコアを最大化する方法についても解説していきます。
Part5「短文穴埋め問題」:時間配分のコツ
Part5は、以下の例題ような「短文穴埋め問題」が30問出題されます。
10分で解きましょう。(理想の時間配分:13時46分~13時56分)
例題:Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily _____.
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated
30問を10分で解くためには、1問あたり20秒で解く必要があります。
Part5は「時制や文型、品詞の形、語彙力を問う文法問題」がメインなので、わからないものはいくら悩んでもわかりません。
問題を捨てることに抵抗感があるかも知れませんが、パッと見て答えがわからなければ潔く捨てて、その分をPart7に温存しておいた方がスコアは上がります。
Part6「長文穴埋め問題」:時間配分のコツ
Part6は、以下の例題ような「長文穴埋め問題」が16問出題されます。(※公式サイト掲載の例題より引用)
10分で終わらせるのが理想です。(理想の時間配分:13時56分~14時06分)
No.131
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting
No.132
(A) develop
(B) raise
(C) open
(D) complete
No.133
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same time
No.134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
各長文には設問が4問ずつあり、全部で4つの長文が出題されます。
長文問題では、例題131,132のような「空欄が含まれている文章を見るだけで答えがわかるような文法問題」と、例題133のような「空欄の前後の文章のつながりを問う問題」、そして例題134のような「文章全体の内容を把握していないと答えが出せない内容を問う問題」が混在しています。
850点以下の方は、例題134のような問題は捨てましょう。
全問が解けないうちは、自分の実力で解けるレベルの問題に時間を使うことがスコアアップの鍵です。
・Part5とPart6を合わせて20分以内(14時過ぎまで)に解くことが理想
・最大でも25分までが限界
・解けない問題は潔く捨てて、解ける問題に時間を使うこと
Part7-1「シングルパッセージ」:時間配分のコツ
シングルパッセージでは、以下の例題ような「長文読解問題」が29問出題されます。(※公式サイト掲載の例題より引用)
25分で終わらせるのが理想です。(理想の時間配分:14時06分~14時31分)
No.147 What is suggested about the car?
(A) It was recently repaired.
(B) It has had more than one owner.
(C) It is very fuel efficient.
(D) It has been on sale for six months.
No.148 According to the advertisement, why is Ms. Ghorbani selling her car?
(A) She cannot repair the car’s temperature control.
(B) She finds it difficult to maintain.
(C) She would like to have a newer model.
(D) She is leaving for another country.
一つの文書に対して2~3つの設問があり、平均して約10個の文書が出題されます。
それを25分で解きたいので、一つの文書に割ける時間は2~3分です。
コツとしては、設問と本文の順番が一致していることがほとんどなので、1問目のヒントは本文の上半分、2問目のヒントは本文の下半分に隠れていると推測することが出来ます。
シングルパッセージは比較的簡単なので、ここのためにもやはりしっかりと時間を残しておきたいところです。
Part7-2「ダブル&トリプルパッセージ」:時間配分のコツ
ダブル&トリプルパッセージでは、上記のシングルパッセージのような文書を2つ、または3つを参照する問題が出てきて、それが1セットになっています。
問題数は全部で25問出題されます。
30分で終わらせるのが理想です。(理想の時間配分:14時31分~15時01分)
各文書(セット)に対してほとんどの場合5つの設問があり、平均して約5セットが出題されます。
各セットに割ける時間は平均6分ですので、ダブルパッセージは5分、トリプルパッセージは6分を目安に解きましょう。
ダブルパッセージ&トリプルパッセージでも、シングルパッセージと同様に、設問と本文の順番は一致していることが多いので、ヒントが隠されている位置を予測しながら解いていくと効率的です。
また、ここでは少なからず語彙問題も出題されます。
語彙問題は文書の内容を理解していなくても解くことが出来るので、サクッと解いて時間を温存しましょう。
この時間配分に最後までついてくることが出来れば、75分以内に全ての問題を解くことが出来ます。
最後の30秒程度でマークシートに塗り忘れがないか、名前の書き忘れがないかなどをザッと最終チェックして15時01分に試験終了です!
—–試験終了—–
最後に:自分に合った時間配分でスコアアップを目指そう
最後に、リーディングセクションの時間配分をもう一度振り返ってみたいと思います。
Part5 | 「短文穴埋め問題」 | 10分 | 13時46分~13時56分 |
Part6 | 「長文穴埋め問題」 | 10分 | 13時56分~14時06分 |
Part7 | 「シングルパッセージ」 | 25分 | 14時06分~14時31分 |
「ダブル&トリプルパッセージ」 | 30分 | 14時31分~15時01分 |
実際に時間配分を考えてみると、TOEICがいかに時間との勝負であるかということ、そして850点以上の上級者たちが問題を解くスピード感がどれぐらいのものなのかも体感してもらえたのではないでしょうか。
英語そのものの勉強はもちろんですが、TOEICでは、時間配分について知っておくのと知らないのとでは、それだけでスコアに差がつきます。
初心者、中級者の方は問題の「取捨選択」を意識して、解けない問題に時間を使ってしまい解けるレベルの問題をみすみす逃さないように注意することが大切です。
みなさん、自分に合った時間配分でスコアアップを目指してみて下さい!