突然ですが、「賢い」という英語をいくつ思い浮かべることができますか?
日本語にも、「知的」「博識」「明晰」「聡明」のように、頭がいい人を表現する言葉がたくさんあるように、英語にもいくつかの単語があります。
そこで今回は、「賢い」を表現する9つの英語を詳しい解説とともにご紹介したいと思います!
この9つの英語を使い分けられるようになるだけでコミュニケーションの質をグッと高めることができるので、ぜひこれからの会話に役立てて下さいね!
Contents
「賢い」とは何?「賢い」を表現する9つの英語
さっそくですが、今回紹介する9つの英語は以下の通りです。
- Smart(スマート) 頭の回転が速い
- Clever(クレバー) 抜け目のない冷静な賢さ
- Bright(ブライト) 聡明、利口
- Wise(ワイズ) 思慮深い、賢者
- Intelligent(インテリジェント) 知性、知能が高い
- Genius(ジーニアス) 天才
- Knowledgeable(ナレッジブルブル) 〜に精通している
- Educated(エデュケイテッド) 教養がある
- Gifted(ギフテッド) 天賦の才の持ち主
Smart(スマート) 頭の回転が速い
Smartは、広い意味で「頭がいい」「賢い」ことを意味し、年齢、人、動物、物を問わずに何に対しても使える便利な言葉です。
一般的に「頭がいい人」と言われて多くの人がイメージするであろう、「頭の回転が早い」「理解力が良い」「効率よく物事をこなすことができる」のようなイメージで使うと良いです。
- He is so smart.(彼はとても頭がいい)
- Border Collie is a smart dog.(ボーダーコリーは賢い犬です)
- You are such a smart ass!(お前ってやつは本当に賢いクソヤローだな!)
- Book smart ※教科書の知識はあるけど常識がなく応用が効かない人
- Street smart ※(教養はないけど)経験で知恵と常識を身につけてきた人
Clever(クレバー) 抜け目のない冷静な賢さ
Cleverは、スマートと同じような意味で使われます。
ただし、スマートと違うところは、時に「ずる賢い」「悪賢い」という「狡猾さ」のニュアンスを含んで使われることがあるということです。
そのことからも、スマートよりもどこかドライで抜け目のない冷静な賢さを連想させ、やや堅い言葉に聞こえます。
- What a clever guy you are!(君はなんて賢いんだ!)
- He is the cleverest kid in this class.(彼はこのクラスの中で一番賢い少年です)
- I think that is really clever idea.(それはとても賢いアイデアだと思う)
- Be careful. He is so clever.(気をつけて。彼はとても頭がいいわ。)
Bright(ブライト) 聡明、利口
Brightは、頭のいい子供や青年に対してよく使われる英語です。
逆に、大人や高齢者に対して使う言葉としてはあまり適していません。
Brightには「明るい」という意味もありますが、「きらりと光る物を持っている」「将来が明るい」「頭の中がクリアになっている」のようなイメージと紐付けると覚えやすいでしょう。
- Your children is so bright.(あなたの子供たちはすごく賢いわね)
- Tom is really bright boy, always asking questions.(トムはとても賢い少年で、いつも質問をしてきます)
Wise(ワイズ) 思慮深い、賢者
Wiseは、豊富な経験と知識をもとに賢明な判断ができる人というイメージです。
成熟した大人や高齢の方に対して使い、子供に対して使う言葉としてはあまり適していません。
まさに賢者という言葉がイメージにぴったりだと思います。
- I think we made a wise decision.(私たちは賢明な決定を下したと思う)
- I never drink more than three glasses of wine. How wise I am.(私は決してワインを3杯以上は飲みません。なんて賢いんだろう。)
- You should ask Mr.Smith. He has much experiences and really wise man.(スミスさんに相談してみたらどうかな。彼は経験豊富でとても賢い人よ)
Intelligent(インテリジェント) 知性、知能が高い
Intelligentは、知性的で知能が高いニュアンスです。
いわゆる「インテリ」の語源になっている言葉で、IQが高い人を連想させます。
人に対しても使えますが、例えばイルカやカラスのような知能の高い生き物に対して使うのにも相性がいい英語です。
- Tom is such an intelligent young man.(トムはとても賢い若者だ)
- Dolphin is known as one of the most intelligent animal in the world.(イルカは世界で最も賢い動物の一種として知られています)
ちなみに、日本語でインテリというと、どこか賢さを小馬鹿にしているニュアンスがありますが、英語ではそんなことはありませんのでご心配なく。
Genius(ジーニアス) 天才
Geniusは、ズバリ「天才」のことです。
勉強ができるという意味の賢さに対してだけではなく、分野を問わず非凡な才能を持った人に対して使うことができます。
- Einstein was a genius.(アインシュタインは天才だった)
- Dr.Smith is a real genius. He could assemble an engine by himself when he was 10 years old.(スミス博士は本物の天才です。彼は10才の頃から自分でエンジンを組み上げることができました。)
Knowledgeable(ナレッジブル) 〜に精通している
Knowledgeableは、〜に精通していることを表す英語です。
「知識」という意味の「Knowledge(ナレッジ)」という英語から派生しています。
使い方としては、「be knowledgeable about〜(〜に精通している)」という慣用表現で使うことがほとんどなので覚えておくといいでしょう。
- He is very knowledgeable about Western culture.(彼は西洋文化に精通している)
Educated(エデュケイテッド) 教養がある
Educatedは、教養のある人を表す英語です。
「教育」という意味を表す「Education(エデュケーション)」という単語から派生しています。
Educated単体で使うのではなく、well educated、highly educatedという使い方が決まり文句のようになっています。
(レベルの高い)大学や大学院などを卒業し高い教養を身につけた人に対して使われます。
- I think she is the most highly educated president in the history.(彼女は、歴代の大統領の中でも最も高い教養を身につけた大統領だと思います)
Gifted(ギフテッド) 天賦の才の持ち主
Giftedは、天賦の才の持ち主のことを意味します。
日本語にはない英語独特の表現ですが、最近は「ギフテッド」という言葉として少しづつ広がり始めています。
ギフト(贈り物)という名の通り、まさに神からの贈り物だと言われるほど、先天的に他人と比べて突出した能力や感覚を持つ人のことをそう呼びます。
- The song he writes is just amazing. He is a gifted man.(彼の作る曲は素晴らしい以外の何者でもないわ。彼は天に与えられた才能の持ち主よ。)
自閉症患者の中には、まれに通常では考えられない異常なまでの記憶力を持つ人がいますが、そのような能力もギフテッドです。
まとめ
さて、一口に賢いと言っても色々な賢さがあること、そしてそれぞれのニュアンスを表現する英語について少しは理解が深まったでしょうか。
今回のように、ある一つの単語から派生して意味の近い類語を追いかけていくという手法はとても有効です。
それに、ニュアンスの違いで単語を使い分けられるようになったら会話はもっともっと楽しくなります!
では、最後におさらいをしておきましょう。
- Smart(スマート) 頭の回転が速い
- Clever(クレバー) 抜け目のない冷静な賢さ
- Bright(ブライト) 聡明、利口
- Wise(ワイズ) 思慮深い、賢者
- Intelligent(インテリジェント) 知性、知能が高い
- Genius(ジーニアス) 天才
- Knowledgeable(ナレッジブルブル) 〜に精通している
- Educated(エデュケイテッド) 教養がある
- Gifted(ギフテッド) 天賦の才の持ち主