みなさんは、英語にもことわざがあるのをご存知ですか?
英語にもたくさんのことわざがあるのですが、英語のことわざに触れてみるというのは英語を楽しく学ぶ方法のひとつとしてすごくおすすめです!
ことわざは言い回しがユニークで面白いものが多くて、表現方法や単語(特に動詞)のチョイスひとつをとってみても、すごく英語らしさが現れているんです。英語感覚がとても身に付きやすいと思います。
今回は、数ある英語のことわざの中から厳選した格好いいことわざやユニークなことわざを皆さんにご紹介したいと思います。!
なるべく短くてわかりやすいものを選んだので、是非ご覧になってみてください。
Contents
- 英語のことわざ一覧
- Time flies like an arrow.(光陰矢の如し)
- Failure teaches success.(失敗は成功のもと)
- No pain, no gain.(虎穴に入らずんば虎子を得ず)
- Tomorrow is another day.(明日は明日の風が吹く)
- Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)
- Penny wise and pound foolish.(安物買いの銭失い)
- There is no use crying over spilt milk.(覆水盆に返らず)
- Many drops make a shower.(塵も積もれば山となる)
- After a storm comes a calm.(雨降って地固まる)
- More is not always better.(過ぎたるは及ばざるが如し)
- 英語のことわざを使って楽しく英語を学ぼう
英語のことわざ一覧
Time flies like an arrow.(光陰矢の如し)
月日が経つのはとても早く、一度送ってしまったら二度と戻ってこないということを、放った弓矢に例えて表現したことわざです。直訳すると、「時間は弓矢のように飛んでいく」となります。
時間(Time)という主語に対して、飛ぶ(Fly)という動詞を使っているところが面白いですね。ここで使っている”like”の意味は、”~のような”という意味です。”~が好き”という意味の動詞の”like”と区別しましょう。
Failure teaches success.(失敗は成功のもと)
直訳すると、「失敗は成功を教えてくれる」となります。ひとつめのことわざと同様、失敗(Failure)という主語に対して、教える(teach)という人がしそうな動作を動詞として使っているところの感覚がとても英語らしいので、この感覚に注目です。
ちなみに、”teach”という動詞についている”s”は、《三単現のs》ってやつでしたね。このことわざ、個人的にも大好きな言葉です。英語学習にも当てはまりますね。失敗を恐れずチャレンジ!
No pain, no gain.(虎穴に入らずんば虎子を得ず)
英語になるとすごくシンプルになりました。”No music, no life.(音楽なくして人生なし⇒音楽は人生)”みたいな。
直訳すると、「痛みなくして得るものなし」です。ここぞという時に使えたらかっこいいフレーズですね。発音は、「ノーペイン、ノーゲイン」です。
Tomorrow is another day.(明日は明日の風が吹く)
“another”は”もう一つの、別の”という意味です。つまり、直訳すると「明日はまた別の一日」となります。
日本語だと、「気持ちを切り替えて頑張ることも大切」というように聞こえるのですが、英語になると、それとは別に、「今日という日を大切に生きよう」というメッセージも感じます。いいですね。
Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)
鉄は熱いうちに打たないと冷えて固まってしまい加工できなくなりますが、その様子から、人は柔軟性のある若いうちに鍛える方がいいという意味や、総じて物事は熱意が冷めないうちに実行するのがいい、などの意味のことわざでした。
直訳すると、そのまんまですね。”while”は”~のうちに”という一定の期間を表しています。”strike”は”打つ”という意味ですが、何かに狙いを定めて打つというニュアンスが加わった言葉です。
Penny wise and pound foolish.(安物買いの銭失い)
penny(ペニー)やpound(ポンド)とはイギリスの通貨のことで、1ペニーは100分の1ポンドです。また、アメリカではペニーとは1セント硬貨(約1円)の通称でもあります。つまり、ペニーとは小銭の事です。安いものばかり買って結果的に損をするという意味です。
他にも、小さな事ばかりに気を取られて視野が狭い人のことを指すことから、『木を見て森を見ず』ということわざにも当てはまると思います。”wise”は”賢い”、”foolish”は”愚かな”という意味です。
There is no use crying over spilt milk.(覆水盆に返らず)
一度起きてしまったことは二度と元には戻らないという意味。日本語では溢れた水に例えて表していますが、英語では面白いことに牛乳に例えられています。こぼれる液体に対して何をイメージするかというところに文化の違いを感じますね。
直訳すると、「こぼれた牛乳に対して泣いても仕方がない」となります。”There is no use ~ing”はとても頻度の高いイディオムです。”~しても無駄、意味がない”という意味です。これを機会に是非覚えてみましょう。
Many drops make a shower.(塵も積もれば山となる)
定番のことわざですが、英語版は文化の違いを感じて面白いです。直訳すると、「たくさんの水滴はシャワーを作る」となります。シャワーに例えるところに欧米文化を感じますね。
After a storm comes a calm.(雨降って地固まる)
揉め事の後は、かえっていい結果や安定した状態を保てることを意味することわざです。伝えたいことは同じでも、表現方法が日本のことわざとは違って面白いです。
直訳すると、「嵐の後には静けさがやってくる」となります。”calm”という言葉は”静かな様子、落ち着いた様子”を表す言葉です。ひとくちに静かと言っても、”silent(サイレント)”とは全くニュアンスが違います。サイレントは単純に音がない状態を意味するのに対し、カームは静まり返った様子や雰囲気を表します。もともとは天気用語です。
このあたりのニュアンスの使い分けが理解できるようになってきたら上級者です。そのためには、たくさんの英語に触れること、単語単体で覚えるのではなくてどんな文章の中で使われているのかを知ることが大切です。
確かに、「台風一過」という言葉があるように台風が去った後には晴れ晴れとした空模様が広がりますね。
More is not always better.(過ぎたるは及ばざるが如し)
何事でもやりすぎることはやり足りないことと同じようによくないという意味のことわざです。日本語だとすごくかっこいい感じですが、英語になるとシンプルでキャッチーになりますね。
直訳すると、「より多いというのは必ずしもより良いとは限らない」となります。”○○ is not always ~.”は知っておくととても便利な表現です。完全否定するでもなく肯定するでもなく、必ずしも(いつも)そうとは限らないよ、という表現ができます。
日本語の、「足るを知る」という精神にも通じそうなことわざですね。
英語のことわざを使って楽しく英語を学ぼう
いかがでしたか。英語のことわざに触れてみると、日本語とは違う表現方法に文化の違いなんかも感じられますし、比喩表現がユニークで面白いですから英語の感覚を楽しみながら身に付けるのはうってつけの方法だと思います。
知れば知るほど楽しいですし、単語力や言葉のニュアンスも自然と身に付いていくはずです。今回私が紹介したことわざのほかにも自分でいろんな英語のことわざを探してみてぜひ英語学習に役立ててみてください!
他にも英語に関する記事をあげてるのでよかったらみてくださいね!