海外旅行や修学旅行などで海外に行った際に、簡単な英語のはずなのになかなか相手に通じなくておかしいなと思ったことはありませんか?
もしかすると、それは『和製英語』だったのかも知れません。
日本社会にはたくさんの英語が溶け込んでいますが、その中にはかなりの数の和製英語が混ざっています。和製英語は海外では通じないので、英語だと思いこんでいると痛い目を見ることがあります。
そこで今回は、わたしが考える「思わず使ってしまいそうな和製英語」をランキングにして20個選びました!
正しい英語の発音も音声付きで紹介しているので、ぜひ楽しみながらあなたの英語学習に役立ててもらえるとうれしいです!
Contents
思わず使ってしまいそうな和製英語ランキングトップ20
それではさっそくみていきましょう!
01. コーラ
➡ 正しい英語:Coke(コーク)
正しくは、コークと言います。わたしの身の回りでも間違えたという人の話をちらほら聞いたことがあります。
旅先のレストランなんかで使う機会も多いですし、海外発祥の飲み物というイメージがあるので当然そのまま通じるだろうと思いがちですが、通じません!
02. トイレ
➡ 正しい英語:Washroom(ウォッシュルーム)
正しくは、ウォッシュルームと言います。Toilet(トイレット)という英語はありますが、直接的に便器そのものを指すニュアンスがあります。ですので、トイレという場所を指す言葉としては使いません。
ウォッシュルームの他に、Bathroom(バスルーム)、Restroom(レストルーム)でも通じます。
03. バイキング
➡ 正しい英語:Buffet(バッフェイ)
正しくは、バッフェイと言います。最近では、バイキングではなくビュッフェと呼ばれることも多くなりました。バイキングに比べると本来の英語に近くなりましたが、発音が違います。
こういった食事の提供スタイル自体は、海外でも観光地のホテルなどでよく見かけます。
04. コンセント
➡ 正しい英語:Outlet(アウトレット)
正しくは、アウトレットと言います。Consent(コンセント)という英語はありますが、「一致・同意」という意味になり全くの別物です。
壁という意味のWall(ウォール)を前につけて、Wall outlet(ウォールアウトレット)と言えばより確実に伝わるでしょう。 イギリス英語では、Socket(ソケット)とも言います。
05. サイン
➡ 正しい英語:Signature(シグネチャー)
正しくは、シグネチャーと言います。サインには、「記号・標識・看板」という意味しかありません。署名という意味で使いたい時は、シグネチャーを使います。
ただし、有名人にサインをもらう場合のサインはまた別で、その場合は、Autograph(オゥトグラフ)と言います。
06. ノートパソコン
➡ 正しい英語:Laptop(ラップトップ)
正しくは、ラップトップと言います。思わず、ノートピーシーなどと言ってしまいそうですね。
Lap(ラップ)とは、腿(もも)を表す言葉です。トップは、「~の上」という意味なので、ももの上に受けるような小さなコンピューターという意味で、Laptop computer、通常は略してLaptopだけで使われています。
対して、Desktop(デスクトップ)は机の上という意味ですね。
07. レンジ
➡ 正しい英語:Microwave(マイクロウェーブ)
正しくは、マイクロウェーブと言います。Range(レインジ)という英語は、「範囲・射程」という意味の全く別物の言葉です。
08. ペットボトル
➡ 正しい英語:Plastic bottle(プラスティックボトル)
正しくは、プラスティックボトルと言います。ペット(PET)という言葉は、ポリエステルの一種である材料が由来です。
日本のようなペットボトルに入った飲料自体は海外にも普通にあるものですが、ペットボトルと言っても全く通じないので注意しましょう。
09. テイクアウト
➡ 正しい英語:To go(トゥーゴー)
正しくは、トゥーゴーと言います。反対に、この場で食べることは、Take here(テイクヒア)と言います。
店員さんが「Take here or to go?」と聞いてきたら、持ち帰りなのかこの場で食事するのかを聞かれています。持ち帰りたいのに通じないのはつらいと思うのでぜひ覚えておきましょう。
10. ホッチキス
➡ 正しい英語:Stapler(ステイプラー)
正しくは、ステイプラーと言います。ホッチキスという言葉は、発明者であるベンジャミン・バークリー・ホッチキス氏の名前が由来です。海外ではホッチキスは全く通じません。
11. ドライヤー
➡ 正しい英語:Hair dryer(ヘアードライヤー)
正しくは、ヘアードライヤーと言います。ドライヤーという言葉には、何かを乾かすものという抽象的な意味しかありません。髪を乾かすドライヤーと言いたい場合は、前にヘアーをつけてヘアードライヤーにしてあげることではじめて意味が通じます。
12. リンス
➡ 正しい英語:Conditioner(コンディショナー)
正しくは、コンディショナーと言います。rinse(リンス)という英語はあるのですが、「~をすすぐ」という意味で、シャンプーとリンスのリンスを表す言葉ではありません。
ちなみに、シャンプーの場合はそのままShampoo(シャンプー)で大丈夫です。
13. アルバイト
➡ 正しい英語:Part-time job(パートタイムジョブ)
正しくは、パートタイムジョブと言います。直訳すると、「一部の時間の仕事」。
「パートのおばちゃん」なんて言葉がありますが、そのパートはここからきています。
フルタイムではなく一日何時間とか決まった部分的な時間だけ働く人のことを指しています。英語では、アルバイトもフリーターもパートも同じ概念です。
14. リフォーム
➡ 正しい英語:Renovation(リノベーション)
正しくは、リノベーションと言います。Reform(リフォーム)という英語は、「既存のものを再構築する」という堅苦しい意味になります。
英語では、リノベーションが最も適しています。他にも、Refurbishment(リファービッシュメント)という言葉もありです。
リノベーションの方は、間取り自体に変更を加えるような大がかりなイメージで、リファービッシュメントは壁紙やフロアなどの装飾を変えて見た目を一新するイメージです。
15. ガソリンスタンド
➡ 正しい英語:Gas station(ガスステーション)
正しくは、ガスステーションと言います。Gasoline(ガソリン)という英語は確かにありますが、一般的には、単にガスと言います。直訳すると、「ガスの駅」。
日本語でも、ガソリンが無くなったときに「ガス欠」と言いますね。
16. テーマ
➡ 正しい英語:Theme(セィーム)
正しくは、セィームと言います。出だしの”TH”の発音はカタカナで表すことがとても難しいので音声をよく聞いてみてください。舌先をほんの少し出しながら発音するのがコツです。
「The main theme of this movie is・・・(この映画のメインテーマは・・・)」のように使います。
似たような言葉としてTopics(トピックス)があります。テーマは一つ、トピックスは複数あるものです。
17. クレーム
➡ 正しい英語:Complaint(コンプレイン)
正しくは、コンプレインと言います。英語のClaim(クレーム)は、「主張を要求する」「請求する」という意味で、「不平不満を言う」というニュアンスはありません。
オリジナルの英語から派生して本来の意味とは間違った形で定着した和製英語です。
18. コーディネート
➡ 正しい英語:Outfit(アウトフィット)
正しくは、アウトフィットと言います。相手の服装を褒めたいときなど、「I like your coordinate!」では残念ながら意味が通じません。そんな時は、「I like your outfit!」と言ってあげましょう。
コーディネートという英語には、「~を調整する、調和する」という意味はありますが、日本で使われる服装のコーディネートには使えません。
19. マイペース
➡ 正しい英語:Easygoing(イージーゴーイング)
正しくは、イージーゴーイングと言います。のんびりしているという意味です。
「He is very easy going」「People living in here are so easy going」のように使います。
日本語と少しニュアンスが違うのは、その人の性格というよりはどちらかというとライフスタイルを表しています。
たとえば、都会の喧騒から離れ田舎の自然の中でスローライフを楽しんでいるような人たちのことを指したりします。ポジティブな意味で使われます。
20. カンニング
➡ 正しい英語:Cheating(チーティング)
正しくは、チーティングと言います。ゲーム好きの方は、「チーター」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
英語でCheat(チート)とは、「ズルをする」という意味で、違反行為を行っているプレイヤーのことをチーターと呼びます。
カンニングは、ingをつけてチーティングと言います。「He is cheating!(あいつカンニングしてるぞ!)」のように使います。
おまけ: ピーマン
➡ 正しい英語:Green pepper(グリーンペッパー)
正しくは、グリーンペッパーと言います。
ピーマンは注意が必要です。英語でPee(ピー)とは、「おしっこ」のこと。つまり、ピーマンと発音すると、Pee man、「おしっこマン」になってしまいます(泣)
まとめ
いかがでしたか?
あなたの知らない和製英語はありましたか?
なんとなく、カタカナのものは英語というイメージがありますが、意外とそうでもなかったりします。
和製英語は、ちょっと知っておくだけも痛い目を見ずに済むことができるかもしれないので、頭の片隅にでも置いておいてもらえるといいと思います。
他にも和製英語はたーくさんあるのですが、今回は代表的なものとしてトップ20をご紹介しました。
これからは、生活の中でカタカナを見かけたら、それが和製英語かどうか調べてみるのも立派な英語学習になりますよ。
以上、間違えやすい和製英語の紹介でした!
英語本来の発音についても触れてあったので、とても分かりやすかったです。
勉強になりました。
私も最近、気になった和製英語?がありました。
コンビニに立ち寄ったときの話です。
訪日外国人の方でしょうか、その方が何やら「チャージ」と言ってカードを出すので、店員の方がその分の現金を一緒に出してもらいたいと言っていました。
ところが、外国人の方は「ノーキャッシュ」や「チャージ」などと言うばかりで(正確にはなんと言っていたか分かりませんでしたが)、最後には何もせずに出て行ってしまいました。
あとで調べてみて分かったのですが、あれは現金を支払ってカード残高を増やすことを言っていたのではなく、カードで商品代金を支払うことを言っていたらしいとのこと。(細かい理屈はよく分かりませんが)
和製英語?カタカナ語?と実際の英語との間で何故ここまでの差が出てしまうのか、正直困惑してしまいます。
この先に控えている東京オリンピックや大阪万博などが少し心配な今日この頃です。
影梨さん
うれしいコメントをありがとうございます!
疑問に思った事をあとから調べていらっしゃるのがすばらしいですねー!
その通りで、英語でCharge(チャージ)というとクレジットカードで支払うという意味です。
チャージって「貯める」って意味じゃないの?と思うかもしれませんが、これは視点の問題です。
クレジットで払うということは、支払いをクレジット会社に肩代わりしてもらい、自分があとでクレジット会社にまとめて支払う金額を「貯めている」ということなので、その視点から見てチャージ(貯める)という言葉を使っているんですよー。
これからオリンピックなどで日本語が話せない訪日外国人が増えると思います。
今回の学びが生かせる日が来るといいですね!