英語で「~の上に」と言いたい時、「above」「over」もしくは「on」という前置詞を使います。
あなたは、この3つの言葉を正しく使い分けられますか?
英語には、「意味だけを知っていても使い分け方がわからない言葉」がたくさんあります!
今回は、この3つの言葉の使い分け方について勉強していきましょう!
Contents
「above」と「over」と「on」の違い
「above」のイメージ
自分より高いところ、手の届かないところにあるものを指す時に使うイメージです。
空を見上げるようなイメージですね。
ビルの上を飛んでいる鳥なんかがまさに「above」のイメージです。
本棚の上の方、自分の背よりも高くて届かないところにある本を指す時なんかも使えます。
一方で、物理的な高さだけでなく、「身分や地位が上」という場合にも「above」を使います。
例えば、「会社でAさんはBさんよりも立場が上」などと言いたい場合も「above」を使って表します。
あるものよりも、『レイヤー(階層)が上』と覚えておくとわかりやすいよ!
「over」のイメージ
あるものの上を、弧を描いてぐいーんと越えていくイメージです。
飛行機が東京の上を越えていくようなイメージですね。
「above」は、高いところにいるという状態を表していたのに対して、「over」は何かの上を越えていくという『動き』のイメージがあります。
「above」は止まっているイメージ、「over」は動いているイメージをするとわかりやすいよ!
「on」のイメージ
「on」のコアイメージは、何かに接しているというイメージです。
「机の上に置いてあるりんご」とか、「電線にとまってい小鳥」なんかがまさに「on」のイメージですね!
「接している=すごく距離が近い」という所から発想を広げて、「何かに熱中している、集中して取り組んでいる」というような意味でも使うことができます!
何かに取り組んでいる時、I’m working on~とよく言いますね。
「on」は、広い面積の中の1点に接触しているイメージをするとわかりやすいよ!
次に、例文と一緒に具体的な使い方を見ていきましょう!
「above」と「over」と「on」を使った例文
「above」の例文
①The plane was flying above the clouds.
(飛行機が雲の上を飛んでいる)
②The apartment is located above the convenience store.
(アパートはコンビニの上にあります)
③Her grades are above average.
(彼女の成績は平均より上だ)
「over」の例文
①Birds were flying over the rainbow.
(鳥たちが虹の上を飛んでいた)
②Some kids were throwing rocks over the fence.
(子供たちはフェンス越しに石を投げていた)
③The movie tickets cost over ten dollars now.
(今では映画館のチケットは10ドル以上します)
「on」の例文
①There is an apple on the desk.
(机の上にりんごがあります)
②I’ve been working on this project for more than ten years.
(わたしはこのプロジェクトに10年以上携わっています)
③I’m focusing on English study.
(わたしは英語の勉強に集中しています)
【above,over,onを使った熟語】
・above all(とりわけ、特に)
・get [be] above oneself(身のほどを忘れている、思いあがる)
・all over(いたるところに)
・hang over(二日酔い)
・focus on(~に集中する)
・depend on(~に依存する)
まとめ
いかがでしたか?
今回勉強した「above」や「over」「on」のような単語は、前置詞という品詞に分類されます。
英語の前置詞は、辞書で意味を引くだけでは使い方がわからないものがほとんどです。
そんな時は『イメージで覚える』ということも大切です!
最後に、この記事の学びを振り返ってみましょう。
①「above」は、離れた高いところにあるイメージ
②「over」は、弧を描いて越えていくイメージ
③「on」は、上に乗っている(接触している)イメージ
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